北極冒険家荻田の北極だより「北の国から 2016春」無事ゴールに到達!!

NEWS | 2016.05.20

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POLEWRADSがサポ-トしいます北極冒険家 荻田泰永氏が無事にカナダ・グリーンランドにゴ-ル致しましたのでご報告致します。
今回もPOLEWRADSのウェアで挑戦して頂きました。挑戦お疲れ様でした。

みなさま、こんにちは。北極冒険家の荻田泰永です。
このメールは、荻田の北極遠征にご支援ご協力いただいている企業、団体の皆様にのみお送りしております。

過日、現地時間5月16日午前10時に、グリーンランド最北の村シオラパルクに無事ゴールを果たすことができたことをお知らせいたします。

ご支援いただいた皆様には深く感謝いたします。本当にありがとうございました!そして、無事にこのような報告ができていることに安堵しています。

現在私は、デンマークのコペンハーゲンにおります。一泊した後、帰国便のフライトで21日夜に成田空港に到着予定です。

カナダ最北の村グリスフィヨルドと、グリーンランド最北の村シオラパルクを繋ぐルートは、北極圏全体を通して見てもかなり難易度が高く、実は徒歩により成功した人はこれまで誰もいませんでした。

また、近年の海氷減少により、かつて二村を犬ぞりで通過した植村直己さんが使用した海岸沿いのルートは今では通過は不可能となり、より困難なカナダ北部エルズミア島の内陸越えとグリーンランド氷床越えというルート選択を余儀なくされています。

一言で言えば、かなりキツイ行程でした。今年のグリーンランド北部は、異常な降雪量に見舞われました。シオラパルクに43年在住の大島育雄さんによれば、こんな雪の量は普通はありえない。80年代に一回凄いドカ雪の年があったが、その時以来だね、との事でした。運が良いのか悪いのか、雪によって後半のグリーンランド側はかなり苦戦しましたが、出発前に45日での踏破で計画し、50日分の物資を積んでスタートしましたが、結果的に48日目でのゴールとなりました。

今回のルートは、遥か昔に人類拡散の歴史の中で、イヌイットの祖先たちが徐々に移動してきた「オールドエスキモーの道」でもあり、また、探検史の中に数多くのドラマを産んだ場所でもあります。

ピアリーやスベルドラップ、グリーリーといった100年前の英雄時代の探検家たちの活躍した舞台を自分の足で歩き、彼らも見たであろう景色の中に身を置けた事は本当に幸せな時間でした。スターウォーズ好きな少年がタトゥーインに行った気分です。

報告会も計画しておりますので、もしご都合よろしければお越しいただけたら幸いです。

まずは計画達成と帰国のご報告までに。

帰国予定:5月21日成田空港 カタール航空QR806便 18:40着

荻田泰永

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