南極にいる荻田氏からベンタイルジヤケットの報告が届きました!
NEWS | 2017.12.19
非常に調子が良いようです!!
以外荻田氏コメントです
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「ここ数日は天候もコンディション良く、ペース良く進んでる。景色は一向に変わらないけど。
今回、南極用に制作したPOLEWARDSのベンタイルジャケットが、すこぶる調子が良い。予測していた南極の気候や運動条件がバッチリ一致した。
極地冒険で誰もが苦労するのが汗の処理。寒いとは言え、重いソリを引いて歩いているとどうしても汗をかく。その汗がジャケット内で凍りつき、インナーやアンダーウェアを濡らしてしまうと、急激に身体が冷える。
いわゆる化学系の防水透湿素材を極地のアウタージャケットに使用する人は、世界でもまずいない。透湿する前にジャケット内で汗が全て凍りついてしまうからだ。
そこで今回、発想を変えてあえて天然素材である綿、つまりコットン100%のベンタイルを用いたジャケットを制作した。ベンタイルとは、高密度に極細のコットンを織り上げた素材だ。特性はいろいろあるが、コットンは素材自体が汗を吸う。毎日歩いていると顕著なのだが、アウタージャケットのベンタイルが汗で濡れていくのが良くわかる。南極の強い日差しで、濡れたベンタイルジャケットが乾き、また汗を吸い出して外気に発散していく。アンダーウェアは常に乾燥状態を保ち非常に快適。一日歩いて濡れたベンタイルジャケットも、キャンプ中に外気にさらして寝るときにはテント内に吊るしておけば、翌朝にはすっかり乾燥しています。これも南極が極度の乾燥地域であることを見越していたこと。
100年前のスコットやシャクルトンの時代ならいざ知らず、現代の極地冒険でアウタージャケットに天然素材を使っている冒険家など見たことはありません。強いてあげれば、植村直己さんがシロクマのズボンを使っていたくらいでしょうか。
適材適所で、天然素材も大いに可能性があるなと、毎日歩きながら考えています。」
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