登山時の負担軽減!トレッキングポールの正しい使い方を徹底解説

COLUMN | 2020.06.01

皆さんは登山の時「トレッキングポール(ストック)」を使用したことがありますか?

体への負担を軽減してくれる効果があるトレッキングポール。ただし、正しい使い方についてはあまりご存知ないという方も多いのではないでしょうか。

起伏が大きい場合や岩場が多い場所ではバランスを保つため活躍してくれるため、登山時には携帯してくと便利かもしれません。

今回はそんなトレッキングポーツの種類の用途の違い、正しい使い方まで詳しくご紹介していきます。

1 トレッキングポールの特徴

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1-1 トレッキングポール (ストック)とは?

そもそもトレッキングポールとは”ストック”や”登山ストック “と呼ばれる、山の上り下りで負荷を軽減するために使用される登山グッズ。

山を登る際は、トレッキングポールから上半身の力を足に伝えることで推進力を高め、下る時は体重や荷物の負荷や衝撃を緩和させることで、脚や膝への負担を軽減してくれる役割を担ってくれるんです。

また、起伏が激しい登山道ではバランスを保ち転倒するリスクの軽減の効果もあります。

登山は長時間の歩行により知らず知らずのうちに足への疲労やダメージを蓄積させてしまいます。トレッキングポールを使用することで、リスクを分散させ効率のよい登山が可能となるんですね。

1-2 トレッキングポールは1本?2本

トレッキングポールには2本使用する「ダブルタイプ」と1本を杖のように使用する「ステッキタイプ」の2種類があります。

ダブルタイプはバランスが取りやすく安定感があるため、起伏の激しい岩場や滑りやすい登山道などで使用するのがおすすめ。

一方ステッキタイプは平坦な登山道でゆっくり歩きたい時、脚や膝への負担を軽減するために使用します。片手が開くので、写真を取りながらの登山時に使用するのに向いていると言われています。

2 トレッキングポールの各部位の機能とは

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2-1 まずはパーツを確認する

トレッキングポールは、握る部分である「グリップ」、グリップから伸びる紐、長時間の登山時に握力の消耗を防ぐ「ストラップ」、ポールの本体部分である「シャフト」先端が地面に埋まりすぎないようにする「バケット」、ポールの先端部分である「石突」といったように、各パーツごとにそれぞれ名称がついています。

シャフト部分は調整可能で、自身にあった長さでトレッキングポールは使用することが可能。

また、石突は最も負荷がかかる部分なので一般的には金属でできていますが、雪や岩場など滑りやすい場所では取り外し可能なゴムキャップを付けて使用するとよいかもしれませんね。

2-2 グリップの違い

グリップは握る部分がまっすぐの「I型」とT字になっている「T型」の2種類に分類することができるんです。

ステッキタイプのポールは、比較的「T型」のグリップが採用されていおり、しっかり握って掴むことできるため、初心者や中高年の方が使用するのにおすすめです。

また、「I型」のグリップではダブルタイプに多く採用されているため、登る時の推進色をより高めたい時や荷物が多く、負担をより軽減したい場合に使用するとよいかもしれませんね。

2-3 バケットの違い

バケット部分は地面に石突が埋まってしまったり、岩と岩の間にポールが入り込んでしまわないように先端についている傘のような部分。

一般的な登山用と雪山でも使用できる傘の広い雪山用のバケットもあるんです。

3 トレッキングポールの正しい使い方

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トレキングポールは正しい使用方法を知らないと、その効果を十分得ることができません。

ここでは改めてトレッキングポール、主にダブルタイプの正しい使い方をおさらいしてみましょう。

3-1 まずは自分にあった長さに調整する

トレッキングポールはまず、自身にあった長さに調整してから使用することがとても大切

シャフト部分で長さを調整いきますが、合わせる長さは平地・登り・下りでそれぞれ変える必要があるんです。

まず基本の長さである平地で使用する場合、グリップを握った状態の時に肘が直角に曲がる程度の長さを目安にしていきます。

登りの時はより推進力を得るため、グリップが腰の高さにくるまでポールを短く調整するのがおすすめ。

一方下りの時は、グリップが胸の高さにくる長さまで伸ばすことでバランスをより取りやすくなるんだとか。

それぞれ用途に合わせて細かく長さを調整することが大切なんですね。

3-2 ポールの使い方の基本

では実際にトレッキングポールを使用して歩く場合、こちらも平地・登り・下りで若干使い方が異なるんです。

平地の場合、踏み込んだ足の反対側のポール から前方へ突きます。この時、前に出した足のかかとの水平の位置に突くようにしましょう。リズミカルに歩幅をやや狭くするとよいと言われています。

登り時は、少し前方へポールをつき、足とストックへ重心を移し残った足を引き上げる感覚で突いていきます。ポールが常に垂直になるよう意識するのがポイントです。

また、きつい登りの時はグリップのすぐ下の「ロンググリップ」部分を握るとよいでしょう。

下る時はポールを足のすぐそばに突くようにします。歩幅は平地よりさらに小さくすることを心がけ、体重をかけすぎないように注意するようにしましょう。

まとめ

本日は登山時に体への負担を軽減できるアイテム「トレッキングポール 」についてご紹介してきました。

トレッキングポールは足への負担や疲労を軽減してくれるだけでなく、バランスを取り転倒リスクを防ぐ役割も果たしてくれます。

平地・登り・下りで自身にあった長さを調整し、正しい使い方を心がけることでより効果を得ることができるんです。

長時間に及ぶ登山は意外と負担が大きいもの。ぜひ本記事を参考にトレッキングポールを普段の登山に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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