意外と知られていない南極への行き方とは?

2019.11.28 | COLUMN

アジアやヨーロッパを旅することはあっても、南極まで旅行してみようと考える方は多くはないはず。もしかすると「南極 = 一般人は立ち入れない場所」というイメージを持っている方もいるかもしれませんね。

確かに南極への立ち入りは条約によって制限されていますが、一般人も入ることができます。しかし、そもそも南極までどうやって行けば良いのかご存知ない方も多いのでないでしょうか?

そこで本記事では、南極までの渡航手段やルートなどを中心に、事前に準備しておくべき物やあまり知られていない「確認申請手続き」の詳細に至るまで詳しくご紹介します。

1 そもそも南極は何処にあるのか?

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日本からは途方も無いくらい遠くにあるように感じる南極。

そう感じるのも無理はありません。南極は、地球の最も南にある約1400万km2の巨大な大陸で、日本から14,000kmも離れています。しかもこれはあくまで直線距離のお話。

日本から直接南極まで行くことはできないため、飛行機や船舶の乗り継ぎを考えると、南極に到着するまで途方も無い距離を移動しなければならないわけです。

南極が物凄く遠くにあるように感じる、という感覚はあながち間違ってはいません。

また南極が位置するのは南半球であるのに対して、日本が位置しているのは北半球。そのため日本が冬の時、南極は夏、といった具合に季節も正反対になります。

2 南極への主な行き方は2パターン

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地球の最も南に位置し、日本からは14,000kmの離れた場所にある南極。

日本から南極まで行くことを考えるとかなり遠いことは確かですが、実際、観光目的で訪れる方もたくさんいます。では具体的にどのようなルートと渡航手段を使えば良いのでしょうか?

2-1 アルゼンチン経由

南極までの最もメジャーなルートは、南米アルゼンチンを経由して行く方法です。

まず日本から飛行機でアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに行き、さらにそこから飛行機を乗り継いでアルゼンチンの南端に位置するウシュアイアまで行きます。

このウシュアイアは南極に最も近い街としても知られ、南極までの距離は約1,000km。さらに、ここウシュアイアからはクルーズ(船舶)を使って南極を目指すことになります。

2-2 チリ経由

アルゼンチン経由に次いでメジャーなルートとして知られているのが、同じく南米のチリを経由して南極まで行く方法です。

まず日本から飛行機に乗ってチリの首都サンディエゴに着いたら、そこから飛行機を乗り継いでチリの最南部に位置する首都プンタ・アレナスまで行きます。

プンタ・アレナスからは、船舶もしくは飛行機を使って南極を目指すことが可能です。

船舶と飛行機、どちらを選んでも良いですが、スピーディーな渡航を希望する場合はプンタ・アレナス空港から飛行機を使う方法がベストと言えるでしょう。

3 大型観光クルーズの場合は南極上陸しないことも

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南極地域では一度に上陸可能な人数に限りがあります。

南極という手つかずの大自然を傷つけないよう、環境保護の観点から一度に100人という制限が設けられているようです。そのため、数百人の観光客を乗せた大型観光クルーズの場合は、南極に上陸しないこともあります。

もちろん上陸しなくても、客船から南極に浮かぶ巨大な氷塊を眺めるのもまた良いでしょう。

これはツアーのプランにもよるため一概に言うことはできませんが、もし南極旅行を検討している場合には、上陸の有無についてまでしっかりと確認しておくことをおすすめいたします。

4 南極へ行くために必要なもの

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4-1 防寒性の高いウェア

南極へ行くにあたってまず用意したいのは、防寒性の高いウェアです。

ダウンをはじめとしたアウターはもちろん、防寒性と防水性に優れたボトムス、耳当て付きのニットキャップ、手袋など万全の防寒対策をしておいた方が良いでしょう。

あわせて発熱インナーなども着用しておくとより一層快適に過ごすことができます。

ちなみに防水シューズや長靴などはツアー会社が用意してくれることが多いようですが、念のためあらかじめ支給されるかどうかを確認しておくことをおすすめいたします。

4-2 環境省への「確認」又は「届出」

防寒ウェアとあわせて決して忘れてはいけないのが、環境省への「確認申請」または「届出」です。

南極条約体制下における「環境保護に関する南極条約議定書(1991年)」に基づき、日本国内でも南極環境保護法と呼ばれる法律が制定されました。

この南極環境保護法により、南極地域に観光・研究・探検に行く人はあらかじめ確認申請書の提出が必須です。

ただし、南極観光ツアー等に申し込んでいる方の場合は、あらかじめ「確認申請」に相当する手続きを終えています。その場合は、「確認」ではなく「届出(南極地域活動の届出書の提出)」を行いましょう。

5 南極へ行くまでの渡航費用相場

やはり気になるのが、南極へ行くにあたってかかる渡航費用の相場。

相場自体は南極までの渡航ルート、滞在日数、途中滞在するホテルのランク、食事の有無によっても異なりますが、だいたい10日前後で75万〜100万。14日以上になってくると、150万〜300万円とかなりの費用がかかります。

ただしこれはあくまでツアー会社を通じて申し込んだ場合の費用相場のお話。

ツアー会社を通さず全て自力で手配することで少しでも費用を抑えることも可能ですが、飛行機や船などの乗り継ぎも多い分、旅慣れしていない方にはかなりハードルが高めです。

確実に南極の姿を拝むためにも、少し値段が高くてもツアー会社から申し込むことをおすすめいたします。

しっかりと準備をすれば、南極は誰でも行ける

南極は確かに日本から遠く離れた「極地」であることは間違いありません。

しかし、環境省に確認申請(または届出)を行い、渡航ルートさえしっかりと決めておけば南極は誰でも行くことができます。決して、南極地域観測隊しか立ち入れない場所ではないのです。

ただし、南極に「上陸」できるかどうかはプラン次第。先ほども触れた通り、日本のツアーを使って観覧船で訪れる場合は上陸しない場合こともあるため注意しましょう。

距離こそ遠かれど、本記事を通して南極を少しでも身近に感じていただければ幸いです。

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