登山を始める時に必要な装備とは?
COLUMN | 2020.05.08
今や1,000万人以上の人たちが楽しんでいると言われる登山。ただ初心者の方にとっていきなり登山を始めるには少し敷居が高いと感じている人もいるのではないでしょうか。
例えば登山経験のない方は、「どんな山に登ったらよいか?」「どんな装備が必要なのか?」など、登始めるまでに迷ってしまうポイントがいくつかあるのでは?
今回は登山を始めたい初心者の方に向けて、必要な装備や山でのマナーなど気になるポイントについて詳しくご紹介していきます。
1 登山に必要な基本装備
まず初心者の方が気になるのは登山に必要な持ち物についてではないでしょうか?
ここでは事前に用意するべき装備やあると便利なアイテムについて見ていきましょう。
1-1 重要なトレッキングシューズと登山バック
登山で最も重要なアイテムと言われている「トレッキングシューズ」と「登山バック(ザック)」。ただ、種類が多いためどれを選んでよいか迷ってしまいがちですよね。
1-1-1 トレッキングシューズ(登山靴)
初心者の方が登山を行う場合、「普通のスニーカーでも登山ができてしまうのでは?」と疑問を持ってしまう方も中にはいるかもしれませんね。
ただ登山をする時は必ず「トレッキングシューズを履くことをおすすめします。
トレッキングシューズの特徴は「ソールの硬さ」と「カットの高さ」。
登山のような長時間の歩行を行う場合、知らず知らず後に足にどんどん疲労が蓄積していってしまいます。まず、硬めのソールの靴は足に疲労を溜まりにくくしてくる効果があると言われています。
また、足場が悪い場所を歩く登山ではどうしても捻挫などリスクがつきもの。くるぶしぐらいまであるカットの高い靴を履くことで、足首を保護しトラブルを回避することができます。
トレッキングシューズはソールの硬さやカットの高さでいくつかの種類に分類することができます。初心者の方はまず、「ソールが少し固めで、ミドルカットまたはハイカットのトレッキングシューズ」を選んでみてはいかがでしょうか。
1-1-2 登山用バッグ
登山ではバッグも欠かせない装備のひとつ。ただどれくらいの大きさのバッグが必要か迷ってしまいますよね。
バックの大きさは容量(リットル)という単位が用いられます。
あくまで目安ですが、日帰り登山では20リットル程度、山小屋での一泊登山では30リットル程度、テント泊が必要な登山では60リットル程度、何泊もテント泊が必要な登山では100リットルを超える容量が必要と言われています。
登山用バッグを背負う時は、肩と腰の部分についているベルトを必ず閉めるようにしましょう。歩行中バッグの中身が振動で揺れるのを防ぎ、肩や腰への負担を軽減してくれるんです。
1-2 絶対用意したい装備やアイテム
登山での装備の基本と言われる「レイヤリング」。アンダーに汗を吸収し、速乾性の高いベースレイヤーをまず着用し、ミドルレイヤーとして保温性の高いウェアを重ね着するのが基本のスタイルと言われています。
また、レンウェアは雨の心配がなくても必ず用意したい装備のひとつ。雨風から体を守るアウターレイヤーとしてバッグに入れておく必要があります。
また、山では日差しがどうしても強くなってしまうため帽子やサングラスもあると安心。
他にも水分補給のための飲料水と歩きながらでもエネルギー補給が可能な行動食と呼ばれる、チョコレートやゼリー飲料を携帯してくことも大切です。
これらの装備を揃えれば、最低限の登山を行うことができます。
2 初心者が気をつけるべき山選びのポイント
日本には登山できる山がたくさんあるため、初心者の方はどの山から登山を始めればよいか迷ってしまいがち。
まず山選びの際、「歩行時間」と「標高の高低差」を確認するようにしましょう。
初心者の方が入門として登山を始める場合、目安とすべき歩行時間はおおよそ4〜5時間程度。登山口から山頂に向かい、昼食休憩の後に登山口まで戻る全工程を1日で行う”日帰り登山”から始めてみてはいかがでしょうか。
また標高差があればあるほど、登山の難易度は高くなっていきます。始めのうちは「高低差500m」程度がよいかもしれませんね。
登山の杯シーズンは夏ですが、気温が高く熱中症のリスクもあるため最初は春や秋の日差しが少し弱くなってきたタイミングがおすすめです。
3 守りたい登山でのマナー
3-1 ゴミを持ち帰る
当たり前のことですが、登山道にはゴミ箱などは設置していません。
また、山にゴミを放置するのは自然環境を壊しかねない重大なマナー違反。自身でゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。一人一人のモラルが大切なんですね。
3-2 すれ違う時のマナー
登山中は他の人とすれ違う機会が多々あります。すれ違う際はまず、しっかり挨拶するのが登山でのマナーのひとつ。
また、登山道が狭くすれ違うのが困難な場合は登る人が優先。お互いに譲り合うことで気持ちのいい登山をすることができるんですね。
3-3 自然は無闇に傷つけない
キレイな花が登山道にあったとしても、自生している植物を無闇に採ってしまうのはやめましょう。
たとえ植物が原因で登山道が歩きにくくなっていても、植物を踏み固めたりしてしまうのもマナー違反となるので注意が必要です。
3-4 登山でのトイレ事情
山に設置してあるトイレのほとんどは、設備維持のために有料で運営されています。
そのため、事前に小銭を用意しておくと安心です。また、水が潤沢ではないため水が流れないトイレも多くあります。
使用した紙の処分の仕方など場所によっては細かなルールが存在するので、しっかり守るようにしましょう。
まとめ
本日は登山初心者の方が安心して楽しめるための、必要な装備や山の選び方についてご紹介してきました。
初心者の方は登山経験がない分、不安に思うことも多いですよね。
登山ではトレッキングシューズやバッグなど必ず必要な装備を事前に揃えるようにしましょう。そして、トライする山は急に難易度の高い山にチャレンジするのではなく、5時間程度で登り終える日帰り登山から始めるのがおすすめです。
ぜひ本記事を参考に始めての登山に挑戦してみてはいかがでしょうか。