【富士登山初心者必見】富士山の登山で必要なポイント

COLUMN | 2020.06.17

 

 

日本で最も高い”3,776m”という標高を誇る「富士山」。

誰しも一度は登ってみたいと感じるものの、富士登山の経験がない方にとっては分からないことが多いですよね。

また、そもそも登山自体にあまり慣れてない人にとっては特にハードルが高く感じてしまうもの。

今回は初めて富士山に登る方へ事前に知っておきたい必要な情報、ルートやスケジュール、装備などについて詳しくご紹介していきます。

1 初心者におすすめの登山スケジュール

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富士山に登ったことのない人は、登頂するまでどれくらいのスケジュールが必要か把握しておきたいですよね。

ここでは特に、初心者の方におすすめのスケジュールや登山ルートについて見ていきましょう。

1-1 富士登山にはどれくらいの時間がかかる?

富士登山で一般的と言われているのが「一泊二日」の登山スケジュールです。

途中で一泊するのは、醍醐味のひとつでもある「ご来光」を見れるようにスケジュールを調整する人が多いためと言われています。

例えば、1日目はお昼前には出発し、夕方までには山小屋に入り一泊。日付が変わる12時には山小屋を出発し、山頂を目指すとご来光を見ることができます。

登山口から山小屋、山小屋から山頂、そして登山口まで下山してくるまでの歩行時間のトータルはおおよそ12時間程度。初心者の方は余裕をもってスケジュールを調整することがおすすめです。

早朝から一気に山頂を目指したり、日帰り登山では高山病のリスクなどを高めてしまうため、極力避けた方がよいかもしれませんね。

1-2 おすすめのルートは?

富士山には「御殿場ルート」「富士宮ルート」「吉田ルート」「須走ルート」の4つの登山ルートがあり、その中で初心者向けと言われているのが「吉田ルート」と言われています。

吉田ルートは5合目から始まる往復約14kmの登山ルート。途中には山小屋や救護所、トイレなどが多数あるため、初心者でも安心して登山することができるんです。

また、下山道は段差がないよう整備されているため登山に慣れていない人でも下やすくおすすめ。

ただし最もポピュラーなルートであるがゆえ、常に混雑し登山道が渋滞してしまうことが多々発生してしまいます。登山する時期をずらすなど、登山するタイミングを考慮した方がよいかもしれませんね。

1-3 マイカー規制に注意

5合目から富士登山を行う場合には「富士山マイカー規制」に注意する必要があります。

「富士山マイカー規制」とは富士登山の繁忙期である夏季、7月の前半から9月の前半までの間にマイカーで登山口に続く道路を通行することが規制されるという決まりのこと。

御殿場口を除く3つの登山口に続く道路がこの規制の対象となっており、渋滞の緩和や富士山への来訪者の安全と快適性の確保、排気ガスなどによる富士山周辺の自然環境への影響の軽減がその目的と言われています。

そのため、基本的にはバスやタクシーなど限られた乗り物を利用する必要がありますが、2019年からは燃料電池自動車(FCV)や電気自動車(EV)などは規制の対象外となり、一部のマイカーでは移動が可能となったんです。

2 富士登山に必要な装備

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意外と持ち物が多くなりがちな登山。特に初心者の方の中には何を持っていけばよいか迷ってしますよね。

富士登山に限らず、まず用意するべき装備について見ていきましょう。

2-1 登山に必要な装備

2-1-1 温度調節できる服装と雨具

登山ではまず、体温調整できるような装備を持っていくことが大切です。

例えば長袖シャツなど肌寒くなった時に羽織れる衣類、汗をかいたとき着替えることのできるインナーなどがあると安心です。

特にご来光を見るために深夜から早朝にかけて山を登る富士登山の場合、ダウンジャケットなどの厚手の防寒着は必須。夏でも山頂の温度は2〜3度程度しかないため、初めての富士登山の方は特に温かい格好を心がけるよう注意が必要です。

また、山の天気はとても変わりやすいもの。たとえ雨の心配がなくてもレインコートなどの雨具を常にバックに入れておくことも忘れないようにしましょう。

2-1-2 登山靴は必要?

登山経験があまりない方の中には、トレッキングシューズ(登山靴)ではなく歩きやすい靴でも十分登山が可能と考えている方がいるかもしれません。

結論から言うと、12時間以上歩く必要のある富士登山ではトレッキングシューズ(登山靴)は絶対に用意したい装備。

トレッキングシューズには、足への負担を軽減してくれる「ソールの硬さ」、滑りやすい山でケガの予防となる「足首の固定」という特徴があります。

ただ歩きやすい靴ではなく、長時間の登山では足元への不安を軽減してくれるトレッキングシューズが必須なんですね。

2-2 バック(ザック)の選び方

富士登山にはどれくらいの大きさのバックが必要かとよく耳にします。

山小屋で一泊する富士登山の場合、容量が30リットルのバックがあれば十分事足りる大きさです。それ以上の容量のバックだと、意外と大きすぎて不便に感じてしまう場合もあるんだとか。

他に、バックを選ぶ際には歩きながらでも水分補給が可能なドリンクホルダーや、歩いている時に固定できるチェストストラップとウェストベルトがついていることも大切な要素です。

2-3 登山中の軽食と水分補給

富士山には湧水や井戸水はなく、飲料水は自分で持ち運ぶ必要があります。登山開始時にはおおよそ500mlのペットボトル2本、1リットル程度用意しておけば安心です。

ただし、山道の途中にある山小屋でも飲料水は販売しているので必要以上に持って登る必要もないかもしれませんね。

また、登山中にふらふらしてしまわないように“行動食”を携帯しておくこともおすすめ。

カロリーの高いナッツ類やゼリー飲料、歩きながらでも食べることのできるチョコレートなどが登山中にとる行動食の定番と言われています。

3 登山の時に心がけたいこと

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3-1 事故を未然に防ぐ

富士登山中に起きてしまう事故では、登山者の「体力不足」がその原因のひとつと言われています。

富士登山はさほど難易度は高くないと言われていますが、やはり10時間以上の登山かつ1,000m以上の高低差を行ったり来たりすることは、思っている以上に体に負担をかけてしまうもの。

そのため、事前にある程度のトレーニングをしてから富士登山に望むことがおすすめなんです。

他にも熱中症や靴ずれといったトラブルも、登山初心者の方が経験しやすいトラブルと言われています。

また、富士山の様な高い山を登る時にどうしても懸念される「高山病」

高山病は、山の高度に時間をかけてじっくり体を慣れさせていくことで予防することができます。

特に初心者の方は焦らずゆっくり、余裕をもったスケジュールで登ることを心がけるとよいかもしれませんね。

3-2 富士山のトイレ事情

富士山の登山道にはいくつものトイレが設置されています。例えば吉田口には15箇所もトイレがあるんです。

ただし、富士山のトイレは有料。トイレの設備を維持するために年間約5,000万円というお金が必要と言われており、登山者にも“協力金”という形で使用の際にはチップの支払いをお願いしているんだとか。

そのためトイレを使用することを考慮し、事前に小銭を用意しておくようにしましょう。

また、前述した通り富士山は水が豊富ではないため、使用者ひとりひとりがキレイに使用することがとても大切なんです。

まとめ

本日は富士登山について、初心者の方でも安心してチャレンジできるよう必要な情報についてご紹介しました。

富士山は日本一高い山ですが、登山の難易度自体はさほど高くないと言われています。

ただし、事前にルートの確認やスケジュール調整、装備や体力トレーニングを怠ってしまうと思わぬトラブルに巻き込まれてしまうなんてことも。

まず初心者の方は、最も登りやすいと言われる吉田ルートから余裕をもったスケジュールでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まだ富士登山の経験がないという方は、ぜひ本記事を参考に登山の計画を立ててみみてはいかがでしょうか。

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