初心者でも安心。登山靴(トレッキングシューズ)の選び方

COLUMN | 2020.05.12

 

登山する時に欠かせない装備のひとつてある「登山靴(トレッキングシューズ)」。

長時間足元の悪い登山道を歩く場合、足が疲労しどうしてもケガのリスクがつきもの。登山靴はそんな足元のトラブルを避けるサポートをしてくれるアイテムなんです。

ただひとことで登山靴といっても意外と種類が多く、馴染みのない方はどれを選んでよいか迷ってしまうもの。

今回は登山靴(トレッキングシューズ)が持つ特徴や性能、用途に合わせた選び方まで詳しくご紹介してきます。

1 登山に適した靴とは?

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登山靴(トレッキングシューズ)には登山道を歩くのに適したいくつかの特徴があるんです。

どのような特徴があるか詳しく見ていきましょう。

1-1 ソールの硬さ

登山靴のソール(靴底)は一般的なスニーカーに比べて硬い特徴があります。

硬いソールを持つ登山靴は、足が屈曲することを抑え疲労が蓄積することを防いでくれる効果があると言われています。

登山では不安定な場所を長時間歩く場合がほとんど。できるだけ足に疲労が溜まらないよう硬いソールの登山靴が必要となってくるんですね。

1-2 防水性がある

登山靴の持つ「防水性」も大切な要素のひとつです。

沢水付近を歩く場合や急な雨など、靴の中が濡れて足がふやけたまま歩いてしまうと靴ずれを引き起こしてしまう可能性があります。

また、早朝の登山道は朝露によって足元が汚れてしまうなんてことも。靴の中が濡れてしまい不快なまま歩くことにならないよう、登山靴は防水性が備わったものを選ぶのがおすすめなんです。

2 登山靴の種類

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登山靴(トレッキングシューズ)にはカットの違いでいくつか種類に分類することができます。

ここではそれぞれのカットの特徴について見ていきましょう。

2-1 ハイカットタイプ

くるぶしまでしっかりカットがあり、ホールド性が高いハイカットタイプの登山靴。

足首をしっかり固定してくれるため、足場の悪い登山道や標高の高い山でも捻挫などのリスクを軽減してくれます。

また、重い荷物を持つ必要がある場合も歩行を安定させてくれる効果があると言われているため、長時間登山を行う場合もハイカットタイプがおすすめです。

2-2 ミドルカットタイプ

ややくるぶしが隠れるくらいのカットの高さを持つミドルタイプの登山靴。

足首をホールドしてくれているかつ、ハイカットタイプより足首の可動域が広いのが特徴なんだとか。

整備された登山道や日帰り登山などにおすすめの登山靴なんです。

2-3 ローカットタイプ

ローカットタイプの登山靴は、くるぶしが出る高さのカットが特徴。見た目はスニーカとさほど違いはありません。

軽量性に優れており、高低差のあまりない登山やハイキングにはこのローカットタイプがおすすめなんです。

3 登山靴の選び方

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3-1 用途別で選ぶ

登山靴は、登る山の用途や難易度に合わせて適切な「ソールの硬さ」と「カットの高さ」を選ぶのがおすすめ。

例えば、標高さがある登山、縦走や岩場の多い山道、重い荷物を運ばなくてはいけない登山ではハイカットかつ、ソールの硬い登山靴でしっかり足首のサポートを。

帰り登山や整備された登山道、高低差のあまりない山ではミドルカットがおすすめ。ソールは硬いものと柔らかいものの中間くらいがよいでしょう。

ハイキングなどちょっとした山歩きにはローカットタイプの登山靴。ソールも柔らかいものを選んでも問題ないでしょう。

要するに足に負荷がかかる登山に合わせて、カットがより高く、ソールをより硬い登山靴を選ぶようするのがおすすめなんです。

3-2 サイズ選びでの注意点

登山靴を選ぶ際は、少し大きめのサイズを選ぶことがポイントです。これは靴の中にある程度可動域を作るため。

試着の際、爪先までしっかり指を入れた状態でかかとに指が一本入るサイズが目安と言われています。

登山靴を履く時は登る時は少し靴紐を緩めて可動域を作り、下る時は足首まで靴紐をしっかりしめるように着用するのが基本。

爪先に余裕がない登山靴の場合、下山寺に爪や爪先が当たって内出血してしまう可能性があるので注意が必要なんだとか。

くるぶしや足の甲が靴の内側に当たらない程度のフィット感が、登山靴を選ぶ際のポイントなんですね。

4 使用後のお手入れと保存方法

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登山靴はひどく汚れてしまうことが多く、もしかするとブラシなどでゴシゴシと擦って汚れを落としている人が多いのではないでしょうか。

しかし、強く擦り過ぎてしまうと登山靴の持つ機能低下を招いてしまうためあまりおすすめできません。

まず、登山靴は水に付けずに、汚れをタオルやスポンジを使用して落とすようにします。この時、靴紐と中敷はとってしまい、汚れがひどい場合はこの2つだけは中性洗剤で洗うようにします。

軽い汚れはブラッシングで落とし、一度しっかり乾燥させたのち防水スプレーをかければお手入れは完了です。

保管方法は湿度の高い場所は避け、風通しのよい場所を選ぶようにしましょう。形崩れを防ぐために中に新聞紙などを詰め、靴紐は足首までしっかりと結ぶようにすれば問題ありません。

まとめ

本日は登山靴(トレッキングシューズ)の特徴や選び方についてご紹介してきました。

登山靴は、捻挫などのリスク軽減や疲労回避を目的として作られた登山には欠かせないアイテム。普通の靴よりも硬いソールやくるぶしまで覆うカットの高さが特徴なんです。

ただ登山靴にもいろいろ種類があり、一般的なスニーカーと見た目がさほど変わらないローカットタイプの登山靴などもあります。

ただし岩場や高低差の激しい山道、長時間の歩行が必要な場合はよりソールを硬く、ハイカットタイプのシューズが必要となるんです。

また登山靴を所有しておらずどのような種類を選んでよいか迷っている場合、ぜひ本記事の内容を参考いただけると幸いです。

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